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とち渋というかどんぐり渋実験

ご無沙汰です。
体調不良(まだ悪いけど)と面倒くさい病のためネタはあれど更新してませんでした。m(。≧Д≦。)mスマーン!!
はぁ。
販売用の作陶は焼成に合わせてやってましたよ。
くぬぎ系どんぐりのヘタを2週間漬け込んで作った栃渋(どんぐり渋)。
実験結果です。

丸2日間位漬け込みっぱなしの結果です。

実験前の画像から
陶片です。(テストピース)古陶小だと思います。
貫入に関係なく無釉箇所がどう渋くなるかという実験です。
面倒臭い汚し作業が焼成後に楽に実現できる可能性を秘めています。
とち渋というかどんぐり渋実験_c0024502_19312079.jpg

貫入の器です。昔作成したもので青白磁釉に織部をかけたものです。
上から
とち渋というかどんぐり渋実験_c0024502_19313344.jpg

裏側というかヘタな高台。
とち渋というかどんぐり渋実験_c0024502_1931557.jpg


さて、栃渋というかどんぐり渋に2日間漬け込んで、1日天日に干した結果です。
陶片は汚く汚れました。
何か汚いという感想しか出てこないんですけど、釉薬の汚しと何が違うのかはっきり言えないところがもどかしい。
ちなみに洗った状態なので、これ以上汚れは落ちません。
釉薬汚しとの違いはもう一回焼成して汚れが残るがどうかですかね。
どんぐり渋はもう一回素焼き程度の温度で焼成すれば汚れは飛ぶと思います。
とち渋というかどんぐり渋実験_c0024502_19321894.jpg

さて器のほうです。
貫入に茶色が入ってます。貫入が粗いのが難点ですが思惑通りの感じでしょうか。
白萩釉の細かい貫入に入れてやればいい感じになるかもです。
とち渋というかどんぐり渋実験_c0024502_1932385.jpg

裏の無釉部分です。
良い感じになりましたねぇ。ふふふ。
今までの招き猫を渋の中にドボンしてやろうかな。
とち渋というかどんぐり渋実験_c0024502_19325091.jpg


ちなみにどんぐり渋は木酢液を更に臭くした臭いがしますが、漬け込んだ器には臭いは残ってません。
犬並の嗅覚(?)をもつ自分(犬からラーニング)がいうので間違いないです。
タバコの臭いなら数十メートル先からでも分かります。(大嫌いなので)

栃渋(どんぐり渋)は大成功という結果になりました。
汚れた感じが好きな方はぜひやってみましょう。
田舎でくぬぎ系どんぐりのヘタを拾える地域の方限定ですけどね。
趣味(サイクリング&トレッキング)と実益を兼ねてかつ、田舎でよかった。(岐阜は山が多い)

by COKKY1 | 2012-11-20 22:59 | 陶芸 | Comments(0)